医院ブログ

2015.05.19更新

先週末、幕張メッセで行われた、第58回春季日本歯周病学会学術大会に参加しました。
今回の学会の中で、歯周病と力の関係についての話がありました。

歯周病を改善していくためのポイントは「炎症のコントロール」と「力のコントロール」であると言われています。

「炎症のコントロール」とは、歯の表面についた汚れ(プラーク・細菌)を取り除くことで、
患者さんが行う日々のブラッシングと歯科医師や歯科衛生士さんが行う歯石の除去です。

「力のコントロール」とは、食事などの日常的な生活の中でかかる力や、日中や夜寝ているときの歯ぎしり
・くいしばりなど無意識の時にかかる力のコントロールのことです。

歯周病を悪化させる大きな要因の一つである歯ぎしり、食いしばりをコントロールする方法は、
通常マウスピースを使用して対応します。これによって歯にかかる異常な力をコントロールし、
歯周病の悪化を防ぐことができると考えられています。
この2つのポイントをコントロールすることによって歯周病が長期的に安定するという内容でした。

他にも、細菌検査、血液検査での歯周病のスクリーニング検査や治療への応用など興味深い内容が発表されていて、
とても刺激を受けました。

投稿者: 希望ヶ丘デンタル