インプラント(implant)とは、体内に埋め込まれる器具の総称のことを指します。
整形外科で用いられる、骨折やリウマチなどの治療でのボルト、耳鼻科の人工内耳、
美容整形の豊胸治療で用いられるシリコンバックもインプラントです。
歯科インプラントはチタンでできており、
1952年に、スウェーデンのブローネマルク博士が、うさぎにチタン製の生体顕微鏡を取り付けて、実験を行っていました。
その顕微鏡を外そうとしたときに、チタンと骨が結合していて外せなかったことから、
チタンと骨の組織が拒否反応を起こさずに結合することを発見し、この現象を
『オッセオインテグレーション』と名づけたのが始まりです。
チタンは生体金属と呼ばれるほど人の体との相性がよく、金や白金などの貴金属よりも腐食しにくく、
硬くて軽いのでとてもインプラントに適した性質を持っています。
オッセオインテグレーション(osseointegration)とは、生体内の骨とチタンが結合する現象のことで、
ラテン語で骨を表す(os)と英語で統合を表す(integration)を組み合わせた造語です。
歯科インプラントはこの現象を利用して、顎の骨の中に人工歯根を埋め込みます。
2015.06.20更新
インプラントとは ーオッセオインテグレーションー
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