現在日本人の歯を失う原因の大半は、むし歯と歯周病です。
この2つはバイオフィルム感染症と言われています。
では、バイオフィルムとは何なのでしょうか?
口の中にはたくさんの細菌や真菌がすみ着いています。
これらが集団を作ってヌルヌルした糊状の層となったものをバイオフィルム(細菌叢)と呼ばれています。
台所のシンクを掃除しないで放っておくとヌルヌルとしたものが表面につきますが、これもバイオフィルムの一種です。
歯の表面にへばりついてネバネバヌルヌルした白っぽいもの、つまり歯垢(プラーク)はまさに典型的なバイオフィルムなのです。
そのバイオフィルムを破壊するためには、まず、ご家庭での毎日の歯みがきです。
しかし、歯と歯の間や歯とハグキ(歯肉)の境目の溝などはみがきにくく、十分にバイオフィルムを壊したり、引き剥がしたりすることができません。
また、バイオフィルムの中の細菌が悪臭を放って口臭の原因にもなります。
そこで、定期的に、歯科医院で徹底的なバイオフィルムの除去=歯のクリーニングをしてもらうことが必要になってきます。
むし歯・歯周病で歯を失わないためにも歯科医院でのメンテナンスは大事なのです。