いまだ原因は定かではありませんが、アルツハイマー型認知症を発症させる主な原因として、アミロイドβタンパクという異常タンパク質の存在が確認されています。アミロイドβタンパクが脳内で蓄積することで脳の細胞が変性、やがて死滅していきます。そうして脳が萎縮してしまい、脳の機能が全般的に低下していくというのがアルツハイマー型認知症のメカニズムだと考えられています。
- 例えば、65歳でアルツハイマー型認知症を発症した人の場合、
40〜50歳ごろ アミロイドβが、溜まり始まる
↓
60歳ごろ 軽度認知障害
↓
65歳 認知症発症
こうした変化というのは長い年月をかけて進行していくと考えられており、具体的な症状が出る何年も前から、ゆっくりと進行していくのが特徴ではありますが、だからこそ早期に発見して、早めに治療を開始するのが大切なのです。
噛まないとアルツハイマー型認知症の原因といわれるアミロイドβ蛋白は沈着しやすく、細胞の減少が起きるとの報告もあります。
広島大学では、よく物を噛む事が出来なければ大脳皮質にアミロイドβ蛋白が沈着し、記憶や学習能力に関わる海馬の細胞数が減少する事が判明しました。
物をよく噛んで食べる事ができなければ、咀嚼によって中枢神経が刺激される事も少なくなり、アルツハイマー型認知症を引き起こしてしまうという事になるのです。
よく噛むには歯を健康に保つ必要があります。
丈夫な歯で認知症予防をしましょう。