横浜の希望ヶ丘デンタル(歯医者)院長の安田です。
日本は先進国で最も急速に高齢化が進んでいます。
日本の平均寿命は男の平均寿命は79.55年、女の平均寿命は86.61年(平成25年厚生労働省 簡易生命表)と世界一の長寿国となっています。
しかし近年では生存の量だけではなく、「いかに自立して健康で暮らせるか」というQOLを考慮した『健康寿命』という考え方が急速に広まっています。
現在、その健康寿命は男性71.19年、女性74.21年(平成25年厚生労働省 簡易生命表)であります。
平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味します。平均寿命と健康寿命(日常生活に制限のない期間)の差は
、男性で9年、女性では12年となり、この間は介護や医療が必要ということになります。
厚生労働省では健康寿命を延ばすことを目標として、さまざまな取り組みを行っています。この健康寿命ですが、実は口腔の状態と密接に関係しています。
例えば
自身の歯がたくさん残っていると疾患リスクが低く、長生きできる
歯が少ない高齢者や入れ歯の状態が悪い高齢者は、介助が必要になったり寝たきりになったりする危険性が高くなる
咀嚼能力が高い人と低い人では、運動の能力や人間関係に差が出る
このように自分の歯でも入れ歯でもインプラントでも、しっかりなんでも食べられる口の中をつくることが
「不健康な期間」を短縮する鍵になるのではないでしょうか。
2015.10.30更新
健康寿命を延ばすカギ!
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2015.10.23更新
歯みがきしているのにむし歯になるのはなんで?
むし歯になりやすいかどうかは「食習慣」「むし歯菌の数」「唾液の質」の三角関係を保つことが大事なのです。
『食習慣』
砂糖のとりすぎ以上に虫歯と深く関わるのが、「摂取する回数」です。
ちなみに砂糖は「1日に何グラム以上」という量よりも、「どれだけ口に長く残るか」のほうが重要ですので、飴やキャラメルなどは非常にハイリスクになります。
ミュータンス菌の栄養分となる食事や飲み物が入ってくると、およそ3分で菌が活動を始めるのですが、まずは口内を酸性に傾けて歯を溶かす「脱灰(だっかい)」からスタートします。
しかし食後から時間がたつと、唾液によって口内は中性に戻り、再び虫歯ができにくい環境になるのです。この修復システムを「再石灰化」といいます。
つまり1日に何度も飲食を繰り返すと、再石灰化するヒマもなく口内が酸性に保たれ、それだけむし歯ができやすくなるのです。しょっちゅうお菓子をつまむ、常に飴を舐める、ダラダラと食事をする人などは高リスクといえるでしょう。
『むし歯菌の数』
むし歯に関係する菌は2種類です。ミュータンス菌とラクトバチルス菌です。
ミュータンス菌はむし歯を引き起こす菌で、この菌がどれだけ口内にいるかによって「できやすさ」は変わります。ミュータンス菌は赤ちゃんの口には存在せず、多くは親など他者からの感染によって入ってくるものです。
よく「虫歯は遺伝する」といわれますが、正確には親の持っているミュータンス菌が、幼少期の子どもに感染することが主な原因と考えられています。
また、ラクトバチルス菌はむし歯の進行に関係し、ミュータンス菌によって脱灰(歯が溶け出すこと)されたあとに繁殖し、むし歯を進行させ、歯と詰め物、被せ物の隙間に生息しています。
ちなみにむし歯菌の数は、「カリエスリスク検査」という唾液を採取する検査で調べることができます。
○歯並びや歯の形状
八重歯があるなど歯並びがデコボコしていると、歯ブラシが届きにくいためむし歯リスクは上がります。また歯の表面に深い溝があるなど、形状によっても虫歯のなりやすさは変わります。
いつも同じような部分がむし歯になる人は、デンタルフロスを使うなどしてしっかり清掃するか、矯正歯科などで相談してみるのもいいでしょう。
『歯・唾液の質』
歯が作られる時の環境の違いなどで個人差がありますが、エナメル質や象牙質の状況(=歯の質)によって、むし歯になりやすい人もいます。特に乳歯や永久歯が生えたばかりの子どもは注意が必要です。
また、ネバつきがなくサラサラした(「水」に近い状態の)唾液が「良い唾液」なのですが、質が良くても「量」が少ない場合は唾液の十分な機能が発揮されません。
○口呼吸をしている
唾液には口の自浄作用があり、細菌が繁殖しにくい状態にしてくれます。ですから唾液の分泌が大幅に減ってしまう睡眠中に、むし歯ができやすくなるのです。
口呼吸が多い人はそれだけ口の中が渇きやすいため、むし歯のリスクが上がります。
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2015.10.22更新
歯が痛い!今すぐできる対処法は?
夜中に急に歯が痛みだしたり、仕事中に痛んですぐに歯医者に
いけないときがあった方もいらっしゃると思います。
今回は、歯が突然痛みだしたときの応急処置、やってはいけないことをお伝えします。
―歯の痛みを一時的に止める応急処置-
・患部を頬から冷やす
まずは患部をほほ側から冷やして下さい。氷枕やぬれタオル、おでこに貼る冷湿布等で
患部を冷やし、血の巡りを抑える事により、歯痛を和らげることができます。
・口の中を清潔にする
食後などに歯が痛くなった場合は、食べカスや細菌が歯と歯の神経を圧迫して
痛みを引き起こしている可能性があります。歯や歯茎に食い込んでる食べかすがある場合は、
歯ブラシなどで綺麗にすることによって痛みが軽減おさえることができます。
・痛み止めの薬をのむ
市販の痛み止めを使いましょう。一時的ですが歯の痛みを抑えることができます。
ただ、痛みがひいても薬で止めているだけなので、患部が自然治癒するわけではありません。
状態がさらに悪化する前に、早目に歯科医院で診てもらいましょう。
―歯が痛い時にやってはいけないこと―
・痛い歯をいじる
歯の周りの汚れをとるのはいいのですが、歯をたたいたり揺さぶったりすることは
やめてください。刺激が加わり痛みが強くなる可能性があります。
・アルコールを飲む
中枢が麻痺し、一時的に痛みを忘れることがありますが、血液の循環が良くなるため
その後さらに強い痛みになる可能性があります。
・熱いお風呂や激しい運動
血圧が上がると、痛みがある歯の血液の循環がよくなり痛みが強くなります。
また、体を温めると同様に痛みが増しますので、熱いお風呂は避け、ぬるめの
シャワーを浴びるのがいいです。
歯の痛みは痛みの中で最も強いといわれているそうです。
応急処置は一時的に痛みを和らげるだけですので、早めに歯科医院で
痛みの原因を診てもらいましょう!
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2015.10.15更新
休診と振替診療のお知らせ
10月24日(土)は、研修会のため休診となります。
振替診療日として10月21日(水)は診療いたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
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2015.10.15更新
認知症②
認知症には、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症があり、
それぞれの型で、糖尿病でない方に比べ2~4倍、認知症の発症リスクが高いと言われています。
- アルツハイマー型認知症
糖尿病
↓
脳内のインスリン分解酵素の活性を低下
↓
アミロイドβが分解されず蓄積する(アミロイドβはインスリン分解酵素により分解される)
↓
アルツハイマー型認知症を発症
- 脳血管性認知症
糖尿病
↓
血管に障害
↓
脳梗塞
↓
脳血管性認知症を発症
このように糖尿病は認知症を発症する一つの要因だと考えられています。
認知症にならないためにも生活習慣を見直して、糖尿病をしっかり管理しましょう。
また、歯周病と糖尿病も大きく関係しています。
歯周病はサイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)とも表現されるように、ひどくなるまで病気と自覚されることの少ない病気です。
歯周病を管理し、将来の認知症予防をしていきましょう。
投稿者:
2015.10.14更新
認知症①
いまだ原因は定かではありませんが、アルツハイマー型認知症を発症させる主な原因として、アミロイドβタンパクという異常タンパク質の存在が確認されています。アミロイドβタンパクが脳内で蓄積することで脳の細胞が変性、やがて死滅していきます。そうして脳が萎縮してしまい、脳の機能が全般的に低下していくというのがアルツハイマー型認知症のメカニズムだと考えられています。
- 例えば、65歳でアルツハイマー型認知症を発症した人の場合、
40〜50歳ごろ アミロイドβが、溜まり始まる
↓
60歳ごろ 軽度認知障害
↓
65歳 認知症発症
こうした変化というのは長い年月をかけて進行していくと考えられており、具体的な症状が出る何年も前から、ゆっくりと進行していくのが特徴ではありますが、だからこそ早期に発見して、早めに治療を開始するのが大切なのです。
噛まないとアルツハイマー型認知症の原因といわれるアミロイドβ蛋白は沈着しやすく、細胞の減少が起きるとの報告もあります。
広島大学では、よく物を噛む事が出来なければ大脳皮質にアミロイドβ蛋白が沈着し、記憶や学習能力に関わる海馬の細胞数が減少する事が判明しました。
物をよく噛んで食べる事ができなければ、咀嚼によって中枢神経が刺激される事も少なくなり、アルツハイマー型認知症を引き起こしてしまうという事になるのです。
よく噛むには歯を健康に保つ必要があります。
丈夫な歯で認知症予防をしましょう。
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2015.10.10更新
歯の神経を抜くデメリット
デメリット
- 歯がもろくなる
- 歯の色が変色する
- 虫歯の進行にきづかなくなることがある
一番は歯がもろくなり破折しやすくなります。
破折してしまうと、抜歯しなくてはいけなくなります。
このようにデメリットはいくつかありますが、
歯の神経を抜かないといけない場合もあります。
- 歯に激痛がある
- 夜寝るときにうずくように痛い
- 根の先からうみが出ている
- 外傷
大半は虫歯からの感染によるものなので、
早期診断、早期治療が大事になってきます。
症状が出てからでは手遅れの場合もありますので
歯科医院での定期検診、歯のメインテナンスをおすすめします。
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2015.10.09更新
治療した歯がまた虫歯になる?
「むかし治療して詰め物がはいってるところが痛い」
という経験がありませんか。
もう治療が終わってる歯なのにどうして?と疑問に思う方も多いと思います。
実際には、被せ物や詰め物をした歯も再び悪くなる可能性があり、
要注意しなければいけないのです!
虫歯の治療は基本的に、悪いところを削りとって代わりのものを入れるということです。
人工の詰め物や被せ物は、患者様の歯型をもとに作製したりとできるだけ
患者様の歯に似せて作りますが、やはり造りものです。
自分の歯とは別の材料をいれているので、外れてきたり、詰め物との境目から
虫歯になることがあります。
一度虫歯になっている場所が、ブラッシングが行き届いていないことが原因だと、
同じような場所がまた悪くなる可能性も高くなります。
その場合は、なぜその歯が虫歯になったのか、再び虫歯にならないためには
どうしたらよいのかを考えることも大切です。
虫歯を治して終わりではなく再発を防ぐためにしっかりその後も管理していきましょう。
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2015.10.08更新
妊婦歯科健診
横浜市では、妊娠中に1回限り無料で歯科健診が受けられます。
ぜひ、この機会に歯科健診を受けましょう。
妊娠すると、ホルモンバランスの変化やつわりによる歯みがき不足などが原因で、歯肉が腫れやすくなったり、むし歯になりやすい状態となります。重度の歯周病により、早産・低体重児出産の頻度が高まる可能性も報告されています。
ママのお口の中の健康状態が、生まれてくる赤ちゃんに大きく影響します。
できるだけ妊娠12週~27週頃に歯科健診を受けましょう!!
- 受診対象者
横浜市内に住民登録のある妊婦の方
- 健診費用
無料
- 受診時の持ち物
○妊婦歯科健康診査 受診券(妊婦歯科健診受診券は母子健康手帳と一緒に渡された健診券綴り)
○母子健康手帳
○産婦人科の診察券
○保険証(治療が必要な場合は治療費がかかります)
- 健診内容
歯科医師が、視診により、むし歯の有無、歯石の有無、歯肉の炎症の有無等を診査し、健診結果に基づく歯科保健指導を行います。レントゲン検査は行いません。
ご予約を希望される方は、お電話ください。
予約時間は、できるだけ産科医療期間の診療時間内をお勧めします。
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